「小料理、時々、バー」
-nanaの使命-

バーなのに小料理?
この店はお酒の種類が豊富な訳ではない。かといって料理のメニューが多い訳でもない。
女の子はいるがGIRLS BARでもない。しかも、女性も気軽に入れるという・・
ある意味実に中途半端で、いったいどのような存在価値があるのか?

お客の立場になってみよう。
バーはお酒を飲むことだけが目的ではない。
人恋しい想いが欠片もないなら、酒屋に寄ってから家に帰ればいい。
小料理屋もおなじこと、美味しいお店の噂を聞きつけても、わざわざ家族で足を運ぼうとは思わない。
つまり、店に行く目的なんて、実は看板とは違うところに意味がある場合が多い。

自分のようにお酒の量は飲まないけど、1軒目から美味しいものが食べたい男性から見れば、たとえば、優しい女性なんかに出してもらって、「元気出して頑張ってくださいね!

なんて、お世辞でもいいから言われながら、まるで覚めて欲しくない夢の中にいるように、
「癒されつつ飲みたい、食べたい!」・・
そう思う人は、結構いるんじゃないかな?

nanaが、そういう店とは言わないが、かわいい女性がいて気持ちがイイ、美味しい!
なんて店は、今どきTVドラマのシーンの中でしか存在しないかも知れない。
決して、私たちは多くを望んでないし、ハナからそんな事を飲食店に期待なんかしてない。
ただ、普通に気持ちよく飲んで、食べたいだけなんだ。

ところで、女性の方には怒られるかもしれないが、擬似恋愛の同伴やら指名やらで、
その手の店の女の子に一度でもお金を使ったことのある男性の方ならわかるだろう。
「今日はごめんね! 私のノルマに付き合ってくれて。私お金がないから、ラーメンしかオゴれないけど、忙しいのに付き合ってくれてありがとうね!‥
なんて言う子が、もしいたら
今でも、「オレが命をかけて守ってあげるぜ!」くらいのことは、みんな言ってくれると思う!
でも、こんな生命体は今の日本、いや地球上には絶対に存在しないのだ。

男はそんな事、わかっているんだと思う。・いや、女性の方も感じていると思う。
ご自分たちはセンシティブな動物で、昼も夜も、実は相当傷ついているんだって。
でも、それを出さないように出さないように生きている!きっと、きっと誰かの為に、自分のために。
だからこそ、外でお金を使って、たとえば店にいる時ぐらい、傷つけられたくないって。
気持ちよく過ごさせてくれるだけでいいんだよ!・・ そういうことをお店はわかっているのかな?

「NANA」は「お客様ひとりひとりに、出来ないかもしれないけれど、ホッとできる感動を作って差し上げられるよう、努力したいと思っています。
そして、これが「NANA」の使命であり、目指す究極のサービスでもあるかもしれない!と考えています。

8年以上前